Laboratory of Forest Ecology
■夜叉ヶ池(落葉広葉樹林帯、冷温帯ブナ林)■

 岐阜県と福井県の県境に位置する夜叉ヶ池(地図上は福井県にあり、尾根の北側にあることもあり、県境に異論等もあるようだが、この状態は変わらないでしょう。たぶん)。雨乞いの悲しい伝説があり、福井、滋賀、岐阜の3県にその伝説が伝えられているらしい。

出現樹種(観察記録にもとづく)
ブナ、ミズキ、ホツツジ、タムシバ、エゾユズリハ(まったく未完)

登山道入口の駐車場。ただし、紅葉の季節は渋滞するらしい。駐車場は整備されているが、そこまでの林道はすれ違いが難しい細い道であった。トイレは、やや下った場所にある。夜叉ヶ池の水質保全等の観点から、登山前の利用を強く呼びかけている。登山道はこの写真の奥へ、最初は下り。 最初の登りが20分ほどきついが、途中はトラバースする比較的緩やかなブナに囲まれた登山道。ただし、ブナは地形が急峻なためかはわからないが、やや細め。
登山道の途中から見えるブナ林や夜叉ヶ池方向の絶壁は、景色が雄大でなかなか見応えがある。
幽幻の瀧。ここまで登山口から約1時間。あと30分。他にも2つ、滝をみることができる(1つは対岸の森の中に隠れているので見つからないかも、、、)。
滝を過ぎると、まもなく絶壁へ。 最後の登りのルートは岩壁であり、一部ロープはあるが、足首が弱い人などはブナ林までで引き返しましょう。子供も危ないです。雨の日はさらに危険度が増します(福井県側からの方が安全な道のようです)。
夜叉ヶ池。雨がちな日なので周りの森林は見えなかったが、一部、ブナ林があるようだ。ただ、ほとんど尾根上にあるため、ほとんどの樹木が風衝樹形となっていて、大きさが小さい。
周辺の岩谷国有林16ha、夜叉ヶ池水生昆虫生息地保護林に指定されている。
これがヤシャゲンゴロウ。なかなか愛くるしいサイズだった。2cmぐらいだろうか。

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