Laboratory of Forest Ecology
■群落外観写真一覧■

常緑広葉樹林(岐阜市)

常緑樹林 岐阜県に残された数少ない常緑広葉樹林。アラカシ、ツブラジイを中心とする群落を構成している。

スギ林(岐阜県大和町)
スギ林 スギは日本に固有の種類で、古くから植林されてきた。天然分布はほとんど不明。とんがり帽子のように樹冠が並んでいる様子は、遠くから見ても、ヒノキ林と見分けることが可能。

中間温帯林(岐阜県下呂市)
中間温帯林 中間温帯林はその位置付けが明確化されておらず、研究の対象とされる。落葉広葉樹のみで構成される場合もあるが、その多くは針葉樹の混交をみることが多い。岐阜県では、温泉で有名な下呂の周辺の地域に見られる。

アカマツ林(岐阜県荘川村)
アカマツ林 アカマツはその樹皮が赤いことからそう呼ばれる。アカマツは比較的海岸に近い地域から内陸までに分布しているが、クロマツは海岸沿いに分布が限られる。
尾根や乾燥した場所でかたまって分布している。かつは、林床の落ち葉をかき集め、堆肥に用いていた為、人里周辺に多く分布している。マツタケが採れる林もあり、特に秋には歩道があっても民有林に許可無く入ることは御法度。マツノザイセンチュウなどによる松枯れにより、中国山地のアカマツは大部分が枯死した。奥深い山地にも松枯れの分布が拡大しつつある。


落葉広葉樹林(岐阜県荘川村)
落葉広葉樹二次林 冷温帯の落葉広葉樹林で、二次林である。かつて人が伐採した跡に再生した林で、ミズナラを主体とする林分であることが多い。

カラマツ林(長野県上高地)
カラマツ林 カラマツは、かつて良く植林されたが、スギ・ヒノキに比べて、まっすぐ伸びず、やや曲がりが見られるため現在利用方法が問題となっている。
 余談だが、上高地では、砂防・治山工事を行って河床を安定させたため、河畔の植物が洪水で倒れることが少なくなった。その為、昔のように植生が撹乱されることが少なくなってしまったとの声も聞かれる。人の為に行ったことが、上高地の姿すら変化させていることに充分気に留めておく必要がある。


ヒノキ林(長野県赤沢)
ヒノキ林
ヒノキは、スギよりも木材の価格が高いが、生育が遅いことと山が痩せると言われる。左の写真は長野県のヒノキ林であるが、ここまで大きなヒノキ林は他にない。木曽ヒノキと呼ばれ、1本200万とも言われる。

ハイマツ林(長野県駒ヶ岳山麓)
ハイマツ林 ハイマツ林は山地の上部にマット状に群落を作っている。


マングローブ林(植林、タイ王国)
マングローブ林

マングローブは1種類の植物ではない。定義によって異なるが、地下水に塩分が含まれる海岸・河岸に生育する植物群落の総称。帯状分布を示すことがあり、その原因に塩分濃度・土壌粒径組成など様々な仮説が考えられている。

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