Laboratory of Forest Ecology
■亜高山帯・ハイマツ帯■

 岐阜県小坂町の御嶽山山麓(岐阜県側)の亜高山帯林からハイマツ帯の様子。亜高山帯林は暗く、山に霧がかかることが多いため、林床が苔むしていることがある。登山をすると霧で髪の毛がかなり濡れることからも、亜高山帯の湿度の高さを実感する。亜高山帯林の常緑針葉樹(トウヒやオオシラビソなど)は、倒れた木の上で更新する倒木更新がよく見られる。また、根元から倒れた場所では、土壌が露出するため、このような場所に広葉樹などが更新すると言われる。亜高山帯林も常緑針葉樹ばかりではなく、ダケカンバなどの広葉樹も一部混交することがある。標高があがるにつれて、針葉樹を中心とする植生からダケカンバを中心とする植生帯、そして急にハイマツ帯へと移行する(ただし白山のように、常緑針葉樹による亜高山帯が明瞭に存在しない山も存在する)。
  ハイマツは、根元からはうように伸び地面に幹が埋まっていることが少なくない。埋もれた場所から根がでると言われている(掘れないので私には確認のしようがない、、、)。ハイマツも標高とともに、樹高が低くなり、コケモモなどの低木とともに混交するようになる。

出現樹種(観察記録にもとづく)
ハイマツ・コメツガ、オオシラビソ、シラビソ

(まったく未完)

見事な倒木更新 根元から倒れた木
倒木更新の様子 倒木により、森の下層へ光が入射する。
広葉樹と混交する亜高山帯林 移行帯
広葉樹と針葉樹が混交する亜高山帯 奥が常緑針葉樹、真ん中がダケカンバ、手前がハイマツ
亜高山帯 標高が高いので、樹高が低くなっている。
登山者と比較してもハイマツの背の低さがわかる どれがどれの幹かわからない、、、
この白骨のハイマツは枯れずに上に幹が埋まっている コケモモなどと混交するようになる
ハイマツも、標高が高くなるにつれ、樹高が低くなる。はじめは、人の背丈ぐらいあるのに対して、最終的には、くるぶしぐらいの高さまで変化する。

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