Laboratory of Forest Ecology
■中間温帯林■

 岐阜県下呂市南部に残された天然生の中間温帯林。暖温帯と冷温帯の中間に位置しており、その植生学的位置付けは、いまだ明確ではない。モミとイヌシデが混交している。まだ調査をはじめたばかりで、データは解析中。ツガの大きな個体はまだ発見していないが、小さな個体は生育していた。またコウヤマキもある。
調査区以外も含めるとかなり樹種の多様性が高いと感じている。

出現樹種(観察記録にもとづく)
天然林:モミ、イヌシデ、イヌブナ、ケヤキ、アサダ、、、

二次林:イヌシデ、ホオノキ、エゴノキ、マンサク、、、

(まったく未完)

モミとイヌシデの混交状況中間温帯林の概観(天然林)
モミとイヌシデ 低木概観

針葉樹のモミは、通直に伸びているのに対して、イヌシデなどは、かなり斜めに伸びている様子がわかる。

林床には岩や石が多く、調査には気を遣う(天然林)。
古い大きな木の株も存在する。

石が多い 大きな株

中間温帯林(二次林)

この少し黄緑がかった4枚の写真は、秋に撮影したもの。この4枚の写真をとった場所は、二次林で、ほとんどモミが存在しない。個体サイズも天然林に比べて小さく、イヌシデ、エゴノキ、マンサクの萌芽個体が多い。またホオノキやコシアブラも天然林に比べて多い。

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