岐阜大学大学院医学系研究科組織・器官形成分野

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我々の研究に参加したい方で入試に関して質問のある方は是非直接コンタクトをとっていただきたいのですが、外国語(英語)と専門領域の入試を課しております。生物科学は敷居が低いようにいわれていますし、事実その通りなのですが、だからといって誰でも研究ができるわけではありません。手軽に始められ、スキルを磨くのに10年20年かかるわけでもなく、国家予算の配分も多く世間の注目度も高いので、確かに多くの参入者があり、研究室があります。

natureのような著名科学雑誌(専門家を対象に原著論文・総説・解説文・科学関係のニュース記事を掲載してしている商業誌で、他に有名なものにscience誌があります)では論文の半分は生命科学関係です。短期間の修行で著名な雑誌へ論文が書け、しかもノーベル賞につながる可能性もある、数学や物理で勝負できるとはとても思えないが生命科学の分野なら、と考える人が多く出てくるのも当然で、必然的に競争はきつくなり、勝者に優先的に研究費が配分される制度は程度の差こそあれ世界の研究機関で機能していますから、淘汰は進みます。終身雇用といっても、研究費が獲れなければ研究はできず、教育を中心にということになれば研究費はいらないのですが、研究と切り離されたというか研究マインドがゼロの高等教育というのは教員も生徒も身が入りません。その分、勝者はスター運動選手のような(ちょっと大げさかも)扱いになり、彼らにあこがれてさらに新規参入者が増えます。

ということで、生命科学は数式がほとんどなく略図ばかりで易しく見えるかもしれませんが、きつい競争になればプロの研究者になるのは確率的には困難になります。易しい易しいと言ってきましたが、確かに込み入った数学や最新の計算機技術(最近は使う研究も多いのですが)は使わないかもしれませんが、その分しっかりした実験技術や斬新な発想、それがない人は常に時代の流行を先取りする眼力、等々を確実に要求されるので、物理学でものにならなかったけれど生命科学では大成功するといったことはまれです。私の経験では、優れた生物学的センスというのはやはりあると思います。

で、入試問題に関してQ&Aとなるわけですが、サイエンスをする以上英語は必要ということで、科学的な文脈に関する英語の読解ができているかを試す英語問題が重要だと考えています。辞書は持ち込んでよいのですが、その文章がどういうことを論じているかを問う設問が多いので、日本語に翻訳しただけでは得点が低いと思います。おまえのところなど受ける気はないとおっしゃる方も、たぶんちゃんとした研究室は英語の学力が低い人は避けたい、専門は教育できるが英語まではうっとうしいし、第一英語がだめということは基本的に勉強が嫌いということなので教育しづらい、と考えていることが多いようです。

英語に自信がないがどういう準備が必要かと聞かれたら、例えばnatureという雑誌は日本では日本版が出版されており、そこには論文のsummaryの日本語訳が掲載されています。それを参考に、一日あるいは三日に一遍、論文のsummaryを訳して意味を考えてみるというような学習を進めています。科学的な知識も同時に、しかも原著を通して手に入る一石二鳥の方法と思います。お金のない人はどこの図書館にも置いてあるnatureですから、必要な部分を個人使用の目的でコピーすればよろしいです。

専門に関しては、当研究室では限られた情報をもとに科学的な推論が的確にできるかどうかを重要視しています。それを検証するための常識が少しは備わっているかという意味での知識も多少は問います。知識としては、例えば「細胞の分子生物学」という教科書の各章のまとめが頭に入っていれば十分でしょう。最初から通読できない人は、まとめを呼んでわからなかったら本文で確かめるという学習でよいと思います。もちろん、これは最低限で、自分の好きなトピックを一つくらいは深く学習してほしいと思います。

以上のことはどなたにも申し上げている基本的な出題ポリシーです。


英語19年度年度博士前期課程英語  20年度年度博士前期課程英語
専門19年度年度博士前期課程専門  20年度年度博士前期課程専門

実際には、岐阜大学医学部大学院係で受験希望者にはすべての過去問を配布していますので問い合わせてください。