自立した人間への期待
教養教育推進センター長 福士 秀人(応用生物科学部教授)
「豊かな教養と確かな専門性をそなえ,自立した人間」が岐阜大学で学び育つ皆さんに期待する人間像です。この自立は,自らを律し,さらに他者との協調の中で自分らしさを発揮できるという意味です。人間は社会の中で生まれ,生き,死するからです。他者に惑わされない自分の意志と意見を持ち,他者の言葉にも耳を傾け,聞くべきことは聞き入れ,主張すべきことは主張してください。自らへの厳しさと強さを備えつつも,他者への尊敬やいたわりの心を持っていてください。
この自立した人間として独り立ちするために必要な能力として,岐阜大学掲げている「基盤的能力」を大学生活全体を通して培ってください。また,社会において専門性を備えた知的市民として自らの能力を発揮できるように「専門的能力」を併せて培ってください。知識や技能を獲得することは当然なすべきことです。しかしながら,友人とのコミュニケーションやチームワーク,独りよがりにならないリーダーシップ,マスコミなどに左右されない確かなものの見方を身につけることや自分の意見を他の人たちに伝えられることなど,毎日をどのように過ごすかで卒業時の皆さんの実力は大きく変わります。
これからの学びの日々も講義を受けるだけという受け身ではなく,積極的に教員に働きかけてください。先人たちが築いた学問は大きく確かなもののように見えます。それであっても未知の部分はたくさんあります。それまで確かだと思われた事が,以外な発見から覆された事もたくさんあります。このような発見は若いひとたちによってなされました。学問にとどまらずスポーツでも芸術でも同じ事がいえます。日々のなにげない積み重ねが試合の時やそれぞれの作品に自らでてくるでしょう。
この学びは大学生活だけではなく,生涯にわたることです。このような一生涯にわたる学びへの再出発が大学生活です。
大学では求める事によってのみ何かを得る事ができます。行動してください。自分の意志で動いてください。壁にぶつかる事もあるでしょう。無力感を感じる事もあるでしょう。そんなときこそ大学の教員や職員の人たちのところにきてください。いっしょに問題を解決し,歩んでいけるはずです。
教養教育推進センターには岐阜大学のすべての学部および研究センターの教員が参加し,教育にあたっています。学部の枠にとらわれず多くの教員に働きかけてください。自分の学部ではない友人もたくさんつくってください。世界が動いているようにセンターも大学もみなさんとともに明日に向かって動いています。
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