- はじめに
- 楽な卒業研究はない
- 卒業研究には何年かけてもよい
- 自分だけの世界を追求する
- 1日24時間卒研していても問題ない
- 興味のないテーマを設定しない
- 卒業後役立つ研究を考えなくてよい
どんなテーマでも卒業後,何らかの場で役に立つ
- 研究対象をしつこいほど観察せよ
- とにかく本を買い,借り,読め
- 思いついたらすぐメモをとる
- 周辺の研究者(教員)をおおいに利用する
- 友人と各自の研究テーマ,調査方法,調査結果,研究過程についておおいに議論する
- 卒業研究論文作成は,一生のなかで,たぶん最も自分考えに基づいた一貫性のある長文が書ける機会である
- 卒研ほどこの世に楽しいものはない
- 研究ノート
卒研に関わるあらゆることメモする研究ノートを各自つくる
スケジュール,研究計画,調査結果などから,思い付いたことや,感想にいたるまで何でも記述し,逐一記録しておく
先人の記述(研究論文や本)からの注目される点は書き出しておく
論理的思考はメモから生じる
- スケジュール
- 課題決定過程
- 3年生11月中に
各自の興味を整理し,その研究分野について独自に調べ,研究テーマの希望をレポートにまとめる
- 卒研テーマ希望レポートの作成
レポート用紙数枚に希望の要点を要領良くまとめる
不安や迷いについても,できるだけありのままを書く
- テーマの探し方
- 素朴な疑問から入る
日頃,植物について疑問を感じていることを整理する
素朴な疑問の周辺について勉強する
この時点では,そのテーマがこの研究室で可能かどうかは考慮しなくてよい
- 疑問を解決してくれそうな研究対象植物(地域)の設定
研究実施が各自のカリキュラム上可能かどうか吟味
- 目的の整理
何が結局理解できたら楽しいか考え,目的をしぼり込んでいく
この時点では壮大な目的でも良い
- 3年生12月中に
担当教官(川窪)との会談
- 個別に面接のなかで各自の希望の確認
- 卒研事前セミナーで,川窪からのテーマの可能性についての解説と4年生との意見交換・議論
- 研究計画の立案
- 4年1月〜2月に具体的な研究計画を作成する
- 目的(why)
- 材料(what)
- 調査項目・方法(how)
- 調査地(where)
- 調査時期(when)
- 上記項目決定のために,同時に資料検討や議論を重ねる
また調査地については下見をくりかえす
- 研究計画概要はレポートとして整理し,川窪に提出する
3年3月中
- 研究・調査活動
- 調査活動の開始
研究計画ができれば3年の2-3月からでも開始する
- 4年の4月の早い時期に第1回卒研セミナーの開催
研究室構成メンバー全員に,各自の研究計画を解説し,意見をもとめると同時に協力を要請する
- 適時,友人,川窪に調査結果や問題点を示し議論する
自分のテーマについて,人に説明したり,議論したりすると,研究は楽しくまた進行がスムーズになる
- 中間報告
- 4年の11月の早い時期に各自の卒研の進行状況をレポートにまとめ川窪に提出
- ほぼ同時期に,進行状況の資料を作成し,セミナーで解説,議論する
- セミナーでの議論を参考にして,調査研究を各自見直したり確認し継続する
- 卒業論文の作成
4年の12月にになったら論文として記述し始める
- 論文の体裁の基本形
研究テーマによって,体裁(項目名や順序)は多少異なるが,以下の項目内容は卒業論文に記述されていなければならない
- 要旨
- 序文(研究の背景・目的)
- 材料・方法・調査地
- 結果(結果および考察)
- 考察(総合考察)
- 引用文献
- 謝辞
- 論文作成の実践的手順
- 要旨の作成(1回目)
ここでは、自分の研究過程を振り返り、研究全体を要約してみる
記述することで、不足しているデータ、結果などが明らかになる
- 調査結果を図や表にまとめる
- 図や表を個別に解析し、その解析結果を整理記述する
- 論文全体の流れを意識して,図表を配列する
- 研究ノートを参考にしながら,方法,結果について,一貫性をもたせて記述する
- 結果から考えられた考察を整理する
- 要旨の作成(2回目)
ここまでに、明らかになった結果をふまえて、要旨を作り直す
記述することで、欠陥が判明する
- 論文全体の内容をつかみ,序文を作成
- 参考文献のリストは上記作業に並行して行う
- 論文要旨をまとめる
要旨の作成(3回目)
- 論文全体の整合性をとる
- 謝辞をつくる
- 卒業論文の提出期限
- 締め切り:2002年度の場合
- 要旨締め切り 2003年2月6日
- 卒論締め切り 2003年2月20日
- 卒業研究が物足りない場合は,来年度の研究計画の準備に,論文の下書きは作ってみる.卒研2年目に突入!
- 1度目の提出
卒論締め切り,4週間前までに(なるべく早く)川窪に提出
全体が把握できるような状態の下書きでよい
川窪の添削の後,返還
- 2度目の提出
卒論締め切り、2週間前までに川窪に提出
清書の段階
図表を完全な状態にする
川窪の添削の後,返還
- 3度目の提出
前回の添削を受けてから5日以内に川窪に提出
川窪の添削の後,返還
- 2月中旬をめどに,提出,添削,返還,修正をくりかえし,各自卒業論文を完成させる
- 表紙等を準備し,必要部数を製本する
- 卒業研究発表会
- 発表会時期 2002年度の場合
2003年27・28日
- 発表方法
- 何を目的として何について何をして,どんな結果が得られ,どのように考えられたかを整理して,最終的に目的の設定のときに考えた「素朴な疑問」にどのように答えることができたかを,素人にわかりやすく説明する
- 口頭発表では、漢字熟語はなるべく使わず、ひらがなで話す
- 自分の研究世界を他人にわかりやすく説明するためいろいろな工夫が必要
- OHP
- スライド
- コンピュータ液晶プロジェクター
- プリント
- ビデオ
- 実物
- めでたく卒業
- 卒業研究が物足りない場合は,研究生となり卒研2年目に突入!
- 充実した卒研生生活を振り返り飲む
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