1年間の集中日本語コースが終わろうとする今、もうすぐ岐阜大学を去ってオーストラリアへ帰らなければならないと思うと悲しみが襲ってきます。10ヶ月の留学は短いですが、私の人生で最高の10ヶ月でした。すばらしいコースに参加できて光栄です。集中日本語コースは要求度の高いコースで、宿題その他のプレッシャーはありましたが、自分の日本語能力が毎日少しずつ上達していくのが感じられました。私達を教えてくれた先生達は皆さんすばらしく、日本語を通して、もっと深い文化や社会などについて学ぶことができました。
コースの期間中、見学旅行もあり、日本に関する知識を深めることと、他の留学生と友だちになる機会もありました。留学生センターはホームステイもお世話してくれ、家族から遠く離れて暮らす私達にとって、地域の日本人と交流でき、貴重な友情を育むことができました。
岐阜大学の寮、国際交流会館に1年間暮らせたことも、とてもよかったと思います。様々な国籍の学生と仲良く暮らすメリットと、その廉価な寮費のために、生活費の心配をせずに勉学に励むことができました。岐阜大学に着いたばかりのころは、岐阜大学を選んだことを後悔しました。つまらなそうな田舎町と思ったのです。でも、1年後の今、すばらしい思い出を作り、帰りたくない思いで一杯なのです。岐阜大学に留学したことは、私の人生で最高の決断・選択でした。
今年も私の大学から新しい交換留学生が到着すると思います。彼等は未知の国・環境について、いろいろ心配しているでしょう。でも私がシドニー工科大学のホームページ(交換留学から戻った学生とこれから出発する学生の情報交換のページがあります)に書いたように、ここで最高の経験をすることになるでしょう。岐阜大学には安くて改装したばかりの最高の寮があり、すばらしい先生方と、留学生を毎日お世話してくれるスタッフがいて、そして、キャンパスでは生涯の友になれる岐阜大学の学生達と知り合えるのです。
私の日本への関心が深まったので、将来の目標は日本で国際交流の仕事をすることによって、違う国同士に調和をもたらし、違う文化の人達を結びつけることです。
ずっと日本を訪れてみたいと思っていたので、岐阜大学に1年間留学できるという知らせをもらったとき、感激しました。すぐ「行きます」と返事を書きました。
日本に来る前、3年間日本語の勉強をしましたが、日本語での授業についていけるかは正直不安でした。でも、岐阜大学で日本語の集中講義ができると知って、安心しました。
岐阜に来たばかりのときは、日本語だけの生活は大変でした。今まで私が勉強してきた日本語では、どう話したらいいか、なかなか分かりませんでした。でも、Bクラスに参加して、だんだん楽になってきました。
Bクラスでの勉強は、最初はすべてが難しく感じましたが、先生方のおかげで、少しずつできるようになりました。大学生活に役立つ文型や今まで知らなかった漢字もたくさん覚えました。欠点だと思っていた語意力もついてきたと思います。もちろん、毎日の漢字テストや毎週の作文テストはとても大変ですから、このコースについていくためには、継続的な努力が必要ですが。
でも、ここで努力した甲斐があったと思います。次の学期では、さらに上のクラスで日本語の勉強を続けたいです。そうすれば、工学部の授業に参加できるだけの日本語能力もつくと思います。