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●バンコク(Bankok)西部のランの組織培養および切花生産会社

 タイにおけるランの切花生産会社の多くは組織培養施設を持っています。組織培養施設を持っていない農場では、培養企業に大量増殖を委託して、フラスコ(ウィスキーの空き瓶)で購入して切花生産を行っています。
 @培養容器で購入あるいは増殖した培養個体は、針金を使って容器から取り出し、水洗します。
 A1個体ずつ素焼き鉢に定植します。素焼き鉢は3cm程度のもので、金網の穴をうまく利用して鉢を並べていました。
 Bある程度まで成長させると鉢を次々と大きくしていき、バンダなどでは最終的に吊り下げて栽培します。

       

 栽培圃場の周辺は水路が張り巡らせてあり、水辺にはヤシが栽培されています。椰子の実は、生長したランの定植培地として利用される他、組織培養の培地としても利用されます。

  

 組織培養の培地には、ココナツウォーターとジャガイモが使われていました。

  

 タイの農場の面積はどこでも想像以上に広く、農場の端が見えないくらいです。端から端までの距離は300m以上はあると思います。歩いて見学すると疲れてしまうくらいです。さすがに世界中に輸出する程の大量の切花を生産する農場だけのことはあります。