★中国での鉢花物の価格
【2002年の価格調査】
鉢花について、品質的に日本と同じもので比較すると、日本の販売価格の2倍以上で販売されていました。
1999年の上海、広州の相対市場での価格は日本と同じか、わずかに高い程度と感じましたが、今回の価格を見ると、この2年間で日本での価格が低下したことに加えて中国の花の価格が上昇しているため、日本と中国の価格差が2倍以上と大きくなっていました。
下の最初の写真は、喫茶コーナーの飲み物の価格表ですが、2段目のものがコーヒーでその価格が2.00元(30円)です。日本の喫茶店のコーヒーが平均300〜400円という価格から見て、価格水準として10倍程度はあると考えると、花の価格がいかに高いものであるかが推察できると思います。すなわち、中国で5000円で販売されているものは、消費者の実感として日本での50000円以上の価値があるということができます。
日本での鉢花の価格が低落していますが、この実態を体験すると、中国に輸出した方が有利であると考える人がいてもおかしくありません。いかがでしょうか?
【1999年の価格調査】
左のレックスベゴニアは広州での価格です。鉢がかわいいので、概ね日本の販売価格と同じくらいと考えて良いと思います。右のケイトウのポット苗も国内価格と同じと見て良いと思います。
よく言われることですが、後進国の花の価格は高いといいますが、これを見る限り日本はやはり先進国といえるのでしょうか・・・。