★「花卉世界有限公司」 (広州 順徳市陳村)
【中国花卉交易広場】
広東省順徳市の陳村は、中国国内でも観葉植物を中心とした大規模花き園芸生産地帯です。陳村は生産規模が10haを越える大規模生産会社が百数十社あり、中国各地に出荷しています。
広東省は亜熱帯地帯であるため、1年中植物を生長させられるため、ガジュマル、ベンジャミン、カポック、パキラなどの木物やフィロデンドロンやポトスなどの観葉植物の生産が盛んで、春になると北京や上海に貨物列車を用いて大規模輸送販売を行っています。
陳村で生産する生産会社が生産物を集出荷するところが、下の写真の「中国花卉交易広場」で、ここでは各社が生産物を展示し、中国全土から集まるバイヤーとの販売交渉を行うところです。視察したのは、「花卉世界有限公司」、「巨揚園芸公司」、「七巧園芸事業有限公司」の3社です。
露地で生育させた樹木を掘り上げ、鉢に植え替えて形を整えた後、出荷されます。また、キンカン(金柑)は縁起の良い実付き鉢物として珍重されていました。
通称「ジャックとマメの木(オーストラリアンビーンズ)」が中国鉢に植えられて売られていました。広東省で採種をしているらしく、種子が一杯詰まった40kg入りの袋にがゴロゴロと転がっていたので、私を含めて同行したツアー参加者は、良いお土産になるといって種子を袋一杯購入しました。
販売コーナーはきれいに整備されており、鉢もなかなか洒落たものを使用していました。「ベゴニア・レックス」が40元(日本円で600円)は中国の物価を考えるとかなり高いものと思います。というより、日本での販売価格より高いのではないでしょうか。