●瀋陽 小津橋花鳥魚市場
(瀋陽市大東区徳増街19号)
2007年8月25日に遼寧省農業科学院国際合作処の岳さんの案内で視察しました。
小津橋花鳥魚市場は典型的な古くからある花市場です。花は鉢花を中心に取り扱っており,その他にも花鳥魚市場の文字通り,観賞用の鳥,魚が販売されていました。
小津橋花鳥魚市場は,植物販売の市場というよりも,観賞魚の種類と数の多さで有名な市場のようです。市場には大きな建物があり,そのすべてが観賞魚と魚類の飼育用具の販売店舗で,金魚や熱帯魚,水草など多種多様の魚が売られていました。インターネットで小津橋花鳥魚市場を調べると,様々な観賞魚情報が出てきました。
小津橋花鳥魚市場はいわゆる花き市場というよりも,一般市民を対象とした直販店といった形態です。中国では,切花に関しては相対市場が発達していますが,鉢物に関しては卸売市場の制度が整っていません。生産者から直接買い付けしたバイヤーが市場内にブースを借りて販売する形態が発達しており,鉢物生産者は販売面で不利な立場に置かれています。
観葉植物が主体の販売店が数多く並んでいました。品質はイマイチのレベルでした。
広州から輸送されたサボテンはなかなかの品質でした。
日本ではシクラメンやポインセチアは年末にかけての商品ですが,中国では年中販売されています。日本人の感覚では,季節感が感じられないという気持ちを持つかもしれませんが,シクラメンの中国名「仙客来」,ポインセチアの「一品紅」はいずれも縁起の良い名前です。たしかにポインセチアもシクラメンも中国でも新年の春節にはなくてはならない鉢花の一つではありますが,年中縁起の良い鉢花を購入したい気持ちを効果的に消費需要に繋げるしたたかさは見習うべきではないかと思います。
ジャスミンの八重咲き品種を2種類見つけました。一つはキク咲きの八重品種で,もう一つは鞠咲きのものです。早速購入して挿し木にチャレンジしてみました。