福井の Home に戻る

●北京市南の「花郷」にある【花郷園芸場】(相対市場)

 「花郷花卉市場」に隣接する相対市場で、いわゆる一般的な鉢花を販売している相対市場です。品質は「花郷花卉市場」と比べると数段落ちるものが販売されていました。恐らく個人消費として購入されるものは、この「花郷園芸場」で販売し、会社消費のものは「花郷花卉市場」といったように分離されているものと思います。
 観葉植物の多くは、広東省より輸送し、温室内で維持しながら市場に出荷して販売されます。個人購入もできますし、地方で販売する仲卸的な方々も購入します。

   

   

 鉢の多くは「素焼き鉢」ですが、なかには「プラスチック鉢」もありました。使用されている用土は畑の土をそのままの場合もありますが、堆肥などを混合したものも見られました。畑の土は極めて物理性が悪く、この土を使って日本の生産農家に生育管理させたとした場合には、ほとんど栽培不可能ではないかと思います。右から2枚目のブーゲンビレアの大株は、畑の土で素焼き鉢を使ってこのような立派な生育をさせています。この点では、中国の農家の技術レベルは極めて高いということができるのはないでしょうか。単に資材と情報が不足しているだけではないかと思います。