〇 地震に関する用語

    
震源・震央・震源域

震源

岩盤の破壊が最初に始まった時点から地震波は出始める.この破壊開始点を震源といいます.震源は深さ数キロから数百キロにある.震源は,あくまでも断層のずれが生じるきっかけとなった場所であり,震源に最も近い場所がもっとも揺れの激しい場所というわけではありません.

震央

震源の真上の地点のことです.

震源域

地震が起こると,破壊は断層面に沿って徐々に広がり,地震波を出し続ける.地震の間,地震波を放出した領域を震源域と呼ぶ.震源域は,余震が起きる領域とほぼ一致する.マグニチュード(M)が大きな地震ほど震源域も大きくなり,M8では長さ約100キロ,幅数十キロ,M4では長さ幅とも1キロ程度.

震源断層

地震を起こした断層を震源断層といいます.
観測史上最大の震源断層は1960年のチリ地震(M9.5)のもので,長さがなんと800km,幅も200km,ずれの量が24mという,とてつもなく大きなものでした.

地震断層

地震によって地表に表れた断層を地震断層といいます.
地震は断層のずれによって生じますが,内陸の浅いところで大地震が起こるとそのずれが地表にまで達して地震断層となります.1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)でも地震断層が見られました.


活断層

活断層の定義は,「新生代第4世紀に繰り返し活動し,今後の活動する可能性があるとみなされる断層,地震活動の予知に重要」と記されています.つまり,約100万年前より新しい時代に動いた形跡のある断層を活断層と呼んでいます.要するに地殻の古傷のことです.


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岐阜大学 地震工学研究室