応用生物科学20年度第1回シンポジウム「健康科学の発展に貢献する−糖鎖研究を中心に−」が、9月30日(火)に101教室で同学部科学研究推進室の主催で実施された。教職員・学生を中心に約100名が参加した。
世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラム「物質-細胞統合システム拠点(京都大学)」での唯一のサテライト設置機関として岐阜大学応用生物科学部が選定され、木曽真教授が主任研究員として研究に加わっている。本シンポは、サテライトの組織構想や糖鎖の合成・機能に関する研究内容の理解を促進し、糖鎖研究による健康科学発展への期待と課題について、学問領域を超えて多角的視点から考える場として設定された。
開会挨拶で小見山章学部長は、異分野交流のなかでユニークなアイディアや意外な発想が生まれることもある、などとシンポの役割にふれた。
前半部では、まず木曽真教授(食品生命科学課程)が、「物質―細胞統合システム拠点の構想とサテライトの役割について」の題で、近年糖鎖がその多様性ゆえに多くの生命現象に関わっていることが明らかにされてきていること、融合領域で「メゾ制御科学」を創出し、新世代技術開発に貢献していくことがサテライトの役割であること、などを四季折々の野の花の様相と関連させながら講演した。次いで安藤弘宗准教授(iCeMS サテライト)が、「化学から歩み寄る糖鎖と生命の接点―サテライトの研究構想」の題で講演し、グライコバンクの創製、細胞の分化・脱分化を促す糖鎖探求、糖の「顔」を利用した薬物送達システムなど、サテライトでの主たる研究内容の概要を紹介した。
後半部のパネルディスカッションでは、まず小山博之教授(生産環境科学課程)が植物細胞工学の視点から、高島康弘准教授(獣医学課程)が獣医免疫学の視点から、自身の研究紹介を交えながら、植物と動物の各研究分野から糖鎖研究に関わるコメントを行った。さらにフロアーなどから、再生医学への糖鎖研究応用の見通し、生体内での自らの糖鎖構造転換の可能性、医薬品への応用の見通しなど質問があり、予定の時間を超えて活発なディスカッションが行われた。
まとめで、パネル司会の福士秀人教授(科学研究推進室長・副学部長)は、近くの研究者がコラボレーションすることにより新しい研究領域が生み出される、今後ともこのような交流を続けていきたい、と結んだ。
全体進行は荒井聡教授(科学研究推進室)が担当した。
日時:平成20年9月30日(火) 15:30-17:30
場所:岐阜大学応用生物科学部 101教室(1階)
対象:学生及び教職員、一般(無料、予約不要、入退室自由)
主催:岐阜大学応用生物科学部科学研究推進室
趣旨:グローバル経済が過度に進展し、農林畜産物の国内市場価格の低下と輸入が急速に進むなか、世界的食糧不足に端を発した原料価格の高騰などにより農林業の生産現場は危機に瀕しています。そこで本シンポでは、生産の現場で活躍されている方々の「悲鳴」をお聞きしつつ、その克服のための課題を多角的視点から考えていきます。
シンポジウム要旨(PDF)
開催挨拶 応用生物科学部 学部長 小見山章
講演者と講演テーマ:
物質―細胞統合システム拠点の構想とサテライトの役割について
木曽 真 (食品生命科学課程)
化学から歩み寄る糖鎖と生命の接点―サテライトの研究構想
安藤 弘宗 (iCeMS サテライト)
講演に続きパネルディスカッション
コメント:小山博之(生産環境科学課程)
高島康弘(獣医学課程)
司会:福士秀人(科学研究推進室長 副学部長)
全体進行役:荒井聡(科学研究推進室)
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第2回 12月3日(水)
「生産現場の悲鳴と期待」
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