よ うやく、らしく。

 ようやく夏らしい、暑い7月になりました。やはり冷夏ではなかったようです。岐阜の夏 らしく38℃ぐらいにもなりました。でも、一頃言わ れた「節電」の掛け声は大きくはなっていません。当たり前だから言わなくてもわかる、ということもあるかもしれませんが、それ以上に、かつてないほど熱中症に かかって救急車で運ばれる人が増えた、ということがあるかもしれません。あまり「節電」をうるさく言うと、生真面目な高齢者はエアコンも点けずにいて熱中症に なるケースが増える可能性があるので(実際、そういう面があるらしい)、注意してエアコンを利用してください、と呼びかけている(テレビなどで)ケースが多く なりました。
 
 この7月は例年通り、下旬に講義のまとめの試験と評価業務、学会誌の編集委員会業務および大会予稿集作成・印刷所送り業務、学会発表準備作業が重なってきま した。また、今回は博士論文の準備をしている社会人院生のお世話で投稿論文の改訂作業などが重なってきました。さらに、悪いことに、以前に治療した奥歯の根元 が痛みだし歯科医院通い「業務」も割り込んできました。学期末らしく、忙 しい時にはますます忙しいことが重なる、という法則のようです。社会人院生のための投稿論文は下旬にアクセプトの連絡が来て、ようやく一安心。学位論文の製作 準備に掛かってもらえそうです。学会の大会も、東京で8月下旬開催ですが、いつもの大会 らしく、喧々諤々な大会になりそうです。

 学位論文といえば、もうかれこれ半年になるSTAP騒動に絡んで、OBK氏の学位論文 について議論が沸き起こっているようです。
これから学位論文を出そうとする人にとっては、他人事ではないでしょう。学位審査もそれなりに厳しくなっていくでしょうから。
 それにしても、学位を出したWSD大学の調査委員会の報告は非常識なものでした。「不正があり博士論文には値しないが、博士号の取り消しにはあたらない」と いう判断は、思わず「なんですか、その論理は?」と聞いてしまいたくなるものでした。それに当時提出された学位論文は、『草稿段階のもので(原著論文にも博士 論文にも色々誤りはあり、改竄捏造剽窃まみれであったが・・・)、その後「正式の論文」が(ごく最近)提出されたので、学位の取り消しはしない』、という判断 も、全く非常識なものです。こんな、学位授与機関らしくない判断をしてい ると、世界から笑いものにならないか、心配です。博士課程に進学する人が激減している昨今、さらに輪をかけてこのWSD大学院に進学する人が(あるいは海外か ら留学する人も)減ってくるのではないでしょうか。普通は、このような事態になったら、一旦学位は取り消し、再度学位論文の提出を求めるのが筋というもので しょう。

さ、夏休み、ゆっくりしよ。


(2014.7.31)