祝日のない六月

  ここ数年、かなり暑い日の多いのが6月という印象があり、暑さにはまだ体が慣れていなくて、かつ祝日がないのでフルに講義などが詰まっているので、暑くし んどい水無月、と感じていましたが、今年の6月はあまり暑い日は少なく、30℃を越えた日が数日しか無かったように思います。台風は、かなり早くに2つも 続いてきた、ということはありましたが、この東海地方では降雨もさほどではなかったようで、うっとうしい梅雨という印象も、以前よりは弱いように思いま す。
 幸いなるかな、でありますが、こういう時でも節電がどうなるか、計画停電をするかどうか、電気料金はどうなるか、消費税10%などの議論が続いています。そのなかでもちゃんと大学教員の給与は減っており6月のボーナスも昨年より1万円減っていました。さらに給与が9%ほど減らされるという話もあります。それはそうとして、2年前のかなり暑かった夏が基準になっているようですが、今年の7月、8月は平年並みという予報が出されています。あまりこの予報はあてにはなりませんが、それでも2010年猛暑のようにはならないかもしれません。
 一方で、地球はこれから冷えていく、という話もあります。最近、桜井氏の「眠りにつく太陽--地球は寒冷化する」 (祥伝社)という本を読みましたら、やはり地球の気温は人間の活動による影響よりも、太陽自身の活動による影響のほうが大きい、というのがかなり長いスパ ンの変化をみることで納得できます。この本は2010年に出版されたものですが、その年は異常に暑かったので、たぶんこの本はあまり注目はされなかったの ではないでしょうか。でも、現状ではデータ捏造の問題もあり、CO2削減の旗頭のIPCCの旗色悪し。原発再稼働もCO2削減の話と繋がっているので、議論の出発点である地球温暖化は炭酸ガスの排出が重要な原因である、ということも一応まゆに唾して再検討が必要なのかも知れません。もし、あと5年ぐらいしてこの静かになる太陽と地球の「寒冷化」のトレンドが本当であるということになったら、温暖化による海面上昇よりも食料生産の危機のほうが問題になる可能性があります。この暑い内に食料を増産して、備蓄して寒冷化に備えたほうがいいんじゃないの、という議論にもなります。

 明日から7月。試験関係などの机の上での業務が多くなる月ではありますが、38℃などにはなりませんように!
 
(2012.06.30) 3年次編入試験面接業務のあとで。