花冷えの新年度

01年度が開始しました。雪月花よろしく、桜に雪が、桜吹雪とまごうように、ちらついている絵が放送されていましたし、岐阜も寒い日が続いています。

 先月三月は、ほんとに慌ただしい月でした。月初めに、高知から大分への、長期ロード。さらに、家族の岐阜への遠距離引っ越し(単身の消滅!)と、それに伴う売った買ったの雑務処理。自分のアパートの単独の引っ越し(何度往復したことか…)。引っ越してからも大工仕事の連続。
 50代に入ってからの引っ越しは、やはり大変です。まだ気力体力があるのでやれますが、しんどいことです。私自身、いくつかの大学、職場を移動して来ていて、大学を出てから同じ所で職を得て、退官までずっと同じ所にいるより、トランスポゾンのように移動することを薦めるものですが、ただそのためには、容易に移動できる社会的システムが充実することを望まずにはおれません。引っ越し貧乏、という言葉がありますが、それが実際多いので、これがなんとかならないと、移動していくための強いインセンティブが生まれませんね。

 三月は、別れの季節、とは昨年私自身が経験したものですが、生命工学科でもお二人が退官されました。この一年、本当にお世話になりました。ここでも御礼申し上げます。第0期生の卒研生二人も、就職し、卒業してくれました。卒研では、前の大学では経験できなかった面白い経験をさせてもらいました。ありがとう。
 また、私が大学院生だった時の、阪大での先生も御退官されて、先日大分に帰る時に寄らせていただいてお礼を申し上げました。(阪大の豊中キャンパスはかなり建物が新しくなり、基礎工学部にも新館ができて生物工学科も移っていました)先の見えない、大学の進む方向、というのが、この数週間何人かの旧知の方々とお話して感じることですが、私自身は分野も興味の流れにそって変えて来て、職場も変わって来ましたから、「先の見えない」過ごし方をして来た感じはあり、かえって「やりがい」を意識するほどです。とはいっても、古い言葉ですが「光陰矢のごとし」であり、おちおちできません。しっかりやらんと!

 間もなく、新しい4年生も教室に入って来て、新入生も桜もまだちらほらのキャンパスに溢れるシーンが見られるでしょうし、新しい発見と、出合いに期待を大きくして、始めようかな!いざ!

 なお、私の講座名は学内措置により、「生命情報工学講座2」となります。(教室紹介の所でも書いていますが、内容的には変更ありません。改革でもなんでもありません。内容は一緒で名前を変えるだけ、というのが「大学改革」では多いようで、心苦しいところですが、、、ただ相応しい名前にしただけという「ちょっとした変化」です^^;)

(2001.04.02)