節約モードの夏

 お盆休み(12日と15日)のあと3日間夏休みをもらって、結局1週間程節約モードの夏休みを過ごしました。
 8 月に入ってすぐに連合創薬研究科の博士後期課程の院入試があってその業務と、10日の教育学部1年生向けの(将来小中学校の理科の授業を教えることになる学生向けの)「理科離れ 防止の」理科実験講座の授業と演習をこなし、夏休みに突入。幸い、昨年のような殺人的な38~39℃台などという気温にはならず、せいぜい34~36℃台 で、大して苦もない時間を過ごしました。
 夏休みは、まず高速のあまり混まないと思われた12日に、ひるがの高原に早朝出かけ、朝から夕方まで、二十数℃前後の涼しい湿原や滝巡りや地元野菜などのお店巡りなどで、のんびりと自然に浸りました。2011-8-12-Meoto falls(右 写真は、ひるがの高原にいく途中の道沿いにある夫婦滝。近くにある湧き水が冷えていて実に美味しい・・商品にもなっている) また、帰りも夕刻でしたが、 高速もほとんど混まず、ほぼ30分で岐阜に帰り着きました。ひるがの高原は、以前に二度ほど訪れていますが、これくらい一箇所でゆっくりと過ごしたのは初 めてでした。湿原の中にある池には、可憐に咲いた蓮の花もあり、西に見える白山の雄大な景色を背景に、一段とその花々の綺麗さが引き立ちました。
  下界は36℃ぐらいあってもこの高原はそれより10度以上も低く、夏の数週間は下界から離れ多くの人がこのような高原で過ごすことにしたら、どれほど節電 にもなり、人々の心身ともに良いか、というのを実感しました。しかし、こんな中でも、福島に思いを馳せると、一面に降り注いだ放射線物質に怖れながら過ご している人々が多くいる、ということもいつも心に引っかかっています。
 放射線物質の除染が問題になっていますが、除染したあと出てくる Cs137などを含む土や泥は現在その除染した近くの土地に留め置かれています。この処分地をどうするかで、政府と地元との間に溝が生まれているのは、 とっても不幸に思います。第一原発の敷地内に、穴を掘って、汚染された土や泥を埋めていく、というのが、まずやるべきことではないか、と思います。発生源 に返すのを原則とするなら、発生源は第一原発なのですから。原発の海側に、固めた汚染土(放射能がもれないようにガラス固形化した)を使って堤防を作るな どという発想があってもいいのではないか、と思います。もう第一原発の海側は相当に汚染が進んでいるはずですから、そこを汚染度の低い固形土で積み重ねて いく事が出来ればいいのでは?

 8月下旬は、学会発表の準備と大学院修士課程入試の業務があり、気忙しく過ごし、予定通り結果も出せたので、ほっとしつつ、9月1日からの学会出張に向けて、台風12号の進路を気にしながら、準備をすすめているところです。

(2011.08.31)