夏らしくない夏
東海地方でも、8月に入ってようやく「梅雨明け」が宣言されました。
このまま梅雨明け宣言なく、秋に入っていくのかとも思っていました。
去年は、7月には38℃とか異常な暑さの日が多くあって、いかにも夏らしい夏があったのですが、これほど雨空が続いて、それでいて気温も32,3℃あたり
にあると、べたっとした暑さ、汗だけの角質層最外層があるかのような、ほんとにうんざりする季節でした。8月に入ると、いつもは気温は下がる傾向にありま
したが、今年の8月はどうでしょう?からっとした天気は3日と続かないようです。
昔は、「夏が来なかった時代」というのはいくつもあって(桜井
邦明著の本「夏が来なかった時代〜歴史を動かした気候変動」があるくらい)、大きな歴史的転換点になった時代だったようです。こういうときは、野菜や果物
の農家の方は、大変で、いつも送ってもらっている実家の方でとれる「桃」も、甘みが若干落ちているようですが、でもまあ、そこそこのものはできているよう
には思います。今年、2009年はアメリカでオバマ大統領が誕生したり、リーマンショックがあったりと、すでに歴史的転換は起こってきているわけですか
ら、夏らしくない夏にしかなりようがないでしょう!雨のせいで、8月1日にある予定だった岐阜新聞主催の長良川の大花火大会は、お盆のときに延期になりま
した。最近10年ではなかったことです。でも、お盆のときの花火大会というのも、好いと思いますけどね。
この7月は、梅雨空と同じく、
だらだらとうっとうしい業務が続いており、8月に入ってからも、お盆休み(今年は僕は11日から)まではだらだらと仕事が続きます。不況もまだまだ続きま
すし、今年は修士や学部の就職活動が大変苦労しているようです。ただ、少し光が見えてきた業種もあるようですから、この秋口の就活に活路を見出してほしい
と思います。赤字を出していない優秀な企業でも、売り上げが伸びないと給料が減らされるところもあるようで、せこい世の中にならざるを得ませんね。大学の
教職員の夏のボーナスも、10%突然カットされたり、給料が下がってきたり、いくらエコ減税だとか、エコカー買い替え補助だとかいっても、すぐ限界が見え
てくるでしょう。出産や子供にかかる養育費、教育費が下がっていくような政策がいろんなところから聞こえてきますが、これぐらいは最低やってほしいです
ね。
それに引き換え、「最先端研究への予算措置 2700億円」「30の課題に5年で2700億円、一つに90億円の補助」と
いうのは、いくら経団連から提言されたからといって、5年しかなく、長期ビジョンもなく集中投資というのは、浪費そのものでしょう。出しても当たらないの
には書類作成に時間とられるだけ無駄なので、こういった浪費予算には出すつもりもなく、お堅いところのJSTに出すべく書類作成に忙しかったときもあっ
て、ビジョンなし浪費予算は無視。政権が交代したらまっさきに切られる予算でしょう。(実はそのつもりの、単なるアドバルーン?)
本気で次期産業を育てるような着実なことを考えられる官僚(「官僚たちの夏」のような官僚たち)がいたら、そんな浪費予算は作らないと思うんですけどね。
(2009.08.05)