いよいよ15年目
岐阜生活もいよいよ15年目に入ります。
この1月はまだ平年並みに寒い日が続いていますが、北海道や日本海側では例年よりも寒く雪の多い月という感じがします。アメリカ東海岸では暴風雪警報がでる
ようなこともあるようです(1月27日~28日)し、NY州北部にあるAlbanyの方は零下20度ぐらいになっているようです。
あのメジャーリーグベースボールのイチロー選手も米国選手生活15年目でN.Y.ヤンキースからMIAマーリンズに替わったように、15年というのは良い
区切りなのではないか、と感じています。研究活動で言えば、ある程度まとまった仕事のできる期間を私は大体3年と考えていますが、とすると3x5=15で5回
分程度のまとまった仕事をした(はず)、ということになります。
1回目は、FTIR法の脂質測定への準備の段階、2回目はその応用(狭い領域)の段階、3回目はその応用を疫学近くまで広げた段階、4回目はFTIR法や質
量分析法を「ヒトの皮膚系の測定」に応用を目指した段階、5回目はその応用を病気の診断と毛髪診断に集約した段階、ということになりましょうか。
15年前岐阜大学工学部に来た頃は、何とか小さなFTIR装置で臨床診断に使える装置を作ろう、と夢を抱いていて、色んな基礎的なデータをとり、解析方法も
大体わかってソフトウェア的には(少なくとも高脂血症のTG予測や糖尿病のHbA1c予測では)何とかなるかな、というところまで来ているのですが、あと一
歩、装置自体ができない(どこも作ってくれない)。値段も安く、重さも軽くて持ち運びしやすい装置ができれば、一挙にブレークスルーと行ける気がするのです
が、そこがまだ乗り越えられないでいます。まあ、あと10年以内には世界のだれかがやってくれるのではないか、と思っています(期待しています)が、でもたぶ
ん日本では無理でしょう。技術がそこまでいっていないですから。5年前の錦織圭選手のようなレベル、といってもいいかもしれません、技術の到達点として
は・・・。
この1月~2月は、学位関係の諸行事が立て込んでいて、慌ただしい。学会誌編集委員会の仕事も大詰めで、これも気忙しい。他にも色々あって忙しい。定年の1
年前というのも意外と忙しいのだな、と気が付きました。この間に世の中いろんな事件が起こっています。コメントを書く時間がないですが、成り行きは見守ってい
ます。名大生のこととか、言いたいことはいっぱいあるが、まあ、そのうちに。
明日は誕生日。学生さんからプリンを貰って祝ってもらいました。
(2015.01.30)