忙 しすぎる7月

 いつの間にか8月に入ってしまいました。この7月はいろいろあって忙しく、書き殴った予定メモの書き込まれない日の無かったカレンダーが、こころの忙しさを 物語っています。その分デスクワークが圧倒的に増えた7月でしたが、かなりの部分、学会誌の編集作業や授業用につかっているパソコンと向き合っていました。数 カ月前に新しいWindows8.0の馬力のあるパソコンに変えて最新のOffice環境にしたおかげで、以前の力の衰えたVista上で動く重い Officeによるいらいらは、かなり解消して、かなり重い作業も比較的スムースに進められるようになりました。特に、朝来て、パソコンのフタを開けるとすぐ 前回終わった時の画面で立ち上がってくれるのは、気持ちがいいですね。でも、Win8の使いづらさは結構あるので、はやくWin8.1にアップしたいと待ち構 えています。

 この7月は、自分の業務用の忙しさだけではなく、世の中は参議院議員選挙あったり、高血圧治療薬開発をめぐる大規模な不祥事が明るみに出たり、東大での研究 不正や詐欺容疑事件が起こったり、集中豪雨・洪水が色んな所で起こったり、美白化粧品による事故と回収騒ぎが大規模に起こったり、などなど、事件事故あり過ぎ です。
 選挙の結果、昔の一極体制に戻ってしまったなぁ、という感慨が湧いてくるのを抑えることはできないのですが、製薬絡みの不祥事や論文不正事件や研究費詐欺事 件、化粧品による大規模な障害、などいうことも、考えてみると、「選択と集中」 のやり方の不味さ、という共通のものがあるような気がしてならないのです。一言で言うと、過当競争による心の荒み、No.1にならないとだめになるぞというプ レッシャーが生み出した倫理観の欠如、ではないのかな。その結果、赤信号でも行っちゃえというような心象がいたるところに生まれている。たえず、じぇじぇ じぇ、と驚くようなことが起こってくる。
 そんな忙しい中でも読んだ本で、「里山資本主義」という新書版の本がありました。これは、今の世の中の「いけいけどんどん」というマネー資本主義に対するア ンチテーゼとしての「里山での生活と生産」というものがある、というものでした。こういうのを読むと、気分が落ち着きます。
 この8月はゆっくりしたいなぁ。

(2013.08.01)