爆発の8月

  この8月はかなり暑かったのですが、それ以上に色んな爆発事故や事件が起こった月、という印象です。
時系列は曖昧ですが、中国天津の工場大爆発、山東省での化学工場爆発、タイ・バンコクでの爆弾テロ、日本の相模原の米軍施設の爆発事故、羽田空港近くの工場爆 発事故、桜島の噴火爆発警報、浅間山の噴火注意報、など次々とニュースに出てくるので、一体どうなっているのか、とつい呟いてしまいます。事件事故の連鎖、な どということが言われることもあります。次々と似た事件が起こってしまう。火山の噴火以外は人間が原因を作っているので、無意識の連鎖ということが起こっても 不思議ではないような気もします。それにしても、爆発の連鎖は恐ろしくもありますね。
 
 今回のお盆休みは、10連休を貰ってしまいました。といっても彼方此方出ていたので結構休めた感じはしないのですが、その間印象深かったところは、新しくで きた岐阜市の図書館メディアコスモスと、水族館的設備を持ってきた岐阜市科学館の催しで、科学館の方は子供連れで見てきました。お盆恒例のお墓参りは既に8月 1日に福島に帰ってしてきました(ついでに東京の花王研究所で講演の後、花王博物館も見学)ので、連休中は好きなことをするだけ。メディアコスモスは、普通の 図書館に似合わず、実に開放感あふれた施設になっていて、結構長居したくなるところでした。建物の造りも素晴らしい。水族館的科学館の方は、子供たちに喜んで もらおうと体感・体験的仕掛けが一杯ある設備で、大人の方も喜べるものでしたが、意外だったのは、ウニに触ったりできる体験コーナーではあまり子供たちは触ろ うとしていなかったこと。うちの孫もそうでしたが、怖がってしまって、私が手に取って「ほら、大丈夫、触れるよ」と見せても触ろうとはしませんでした。子供た ちは最近はあまりにデジタルなものにばかり「触れている」ので、本当の自然の触感があるのを嫌がるのかもしれない、と思ったりしました。しかし、通常僕たちの 世代は自然の触感、自然の皮膚感覚を豊かにすることはとても大事なことだと、アプリオリに考えてしまうのですが、最近の子供にはむしろ「危なそうなものには触 るな」と教わっているせいで怖がるのでしょうか。トゲトゲして痛そうなものでも、自分たちの小さい頃は、大人から言われなくても、少しぐらい痛くてもそれを体 験することでどのように触ればよいか、力の入れ具合を知らず知らずに学んでいたのだと思います。それをどうやって今の子供たちに教えたらいいのか、体験しても らったらいいのか。考えてしまいます。ドライバによるねじの回し方でも、同じことが言えますが、やはり実際自分で触って力の入れ具合を体験しないと、口で言っ ても理解されません。ドライバは押して引く感覚でねじを回す、と言ってもなかなかですね。そのようなことを最近は発明クラブの子供たちを相手に指導している と、どのように体験させるのがいいのか、考えてしまいます。
 他には、お盆休みにはひるがの高原に遊びに行ったぐらいでした。でもあ まり涼しくない。いつも食べてたOWLでスパゲッティを食べたぐらいか。
 下旬にはちょっと涼しくなりましたが、株や為替が大きく変動しリーマンショック以来か、とびっくりしました。どうも中国の事情が絡んでいるらしい。お隣の国 では準戦時体制とかいう言葉 がでたりして、これも一触即発かとびっくりでしたが、桜島のようにちょっと落ち着いたようです。
 そして26,27日は大学院入試。私はもう関わることはないですが、これからどう変わっていくのか、気がかりではあります。さらに、27日から佐賀に学会出 張。帰りに遠回りして大分に寄り、昔の同僚たちと交流する予定です。
以下は、帰ってから。

 ということで、30日に驚くほど様変わりした大分駅のホテルで、恩師・竹下正純 先生と、旧同僚の大分大学(大分医大)の職員たち(職人たち)と旧交を温めることができました。ほぼ15年ぶりでした。日曜日の昼という各家庭で忙しい時 間にも関わらず、調整して駆けつけてくれた皆さんに感謝です。2時間足らずの再会でしたが、話は尽きませんでした。確かに大分での10数年間は、私にとっ ての第2の「青春」でありました。そのことを確認できた2時間でした。 なお、佐賀での学会大会では、7年やった編集長の仕事を、来年1月から新しい編集 長に引き継ぐ手続きを開始することができましたので、心置きなく残りの学会活動を愉しめるようになりました。
竹下先生と旧同僚たち


(2015.09.01)