双季花芸(双季花市)は浦東地区に2005年9月に開業した総面積28,000uの花き市場です。曹家渡花き市場と同様に,精文花卉市場の廃止を受けて開場された市場で,浦東農業局が経営しています。場所は上海市の東を南北に流れる黄浦江にかかる南浦大橋をわたってすぐの所にあり,中心部からは交通の便が良いことで賑わっていました。借間料は3元/u/年と格安とのことでした。
新しいビルの1階が5,000uの切花部と4,000uの鉢物部に分かれており,2階はホンコンフラワーや工芸品,家具などを販売しています。
双季花芸は花き卸売市場というより大規模花き販売店(花の専門百貨店)という感じで,生産者の相対販売ではなく,仲卸あるいは小売店の集合体のような状況でした。今回は鉢物部を視察しました。
全体の最も中心に位置していたのはやはりコチョウランでした。品質はそれ程高くはありませんが,2級品は販売されていませんでした。
伝統的な盆景もありますが,今風のミニ盆栽も売っていました。
双季花芸は若い人向きの商品が多く,ミニ盆栽のほか,ハイドロカルチャーなどセンスの良い商品が豊富に販売されていました。
観葉植物もセンスの良い鉢やアレンジが施されており,多肉植物も種類が豊富でした。
店内は広々とした雰囲気でした。ただ照明が少なく,なかには元気の悪い観葉植物が見られたのは少々残念でした。
切花輸出入会社のクリエイトは上海双季花芸で「日本鮮花新品種与生活応用花芸設計展(Japan New Flowers and Lifestyle Design -Business Trade Fair-)を2006年1月11〜15日に開催されました。
流行に敏感な先進的な双季花芸だからこそ開催できた展示会であったと思います。